2003.4.29
    bR
三村 忠 in バンコク
 
 みなさん元気ですか。桜はもう散ってしまいましたか。家庭訪問も終わり,勉強もいそがしくなってきたのではないでしょうか。先生の学校でも,勉強をどんどん進めていますよ。今回は,前回と同じ日本人学校についてですが,勉強のことを中心にお伝えしましょう。


 バンコク日本人学校では,みんなが勉強しないようなことを勉強します。それは,タイ語です。タイにある日本人学校ですから,1年生から6年生まで週に1時間はタイ語の授業があります。教えるのは,タイの先生です。それから,英会話もあります。これは週に2時間あって,イギリスから来られた先生が教えます。どちらの勉強も,ゲームなどをしながら進めるので,楽しく勉強をすることができます。それから,日本と同じで水泳があります。でも一年中暑い国ですから,水泳も一年中します。週に3時間の体育の1時間は必ず水泳です。しかも,タイ人のコーチがつきます。ですからこちらの子どもたちは水泳が上手ですよ。それから,海の学校も修学旅行も2泊3日あります。しかし,山の学校はありません。なんと,修学旅行は飛行機に乗るのですよ。すごいでしょう。










  この写真は,先生の今年のクラスの6年4組です。みんな真っ黒に日焼けしています。それに,日本の時と同じようにダンスを帰りの会で踊っています。みんなが知っている「5・6・7・8」ですよ。こちらでも人気があります。
 
 みなさんは,学校の行き帰りは歩いていますね。しかし,バンコク日本人学校の子どもたちはバスに乗って通学します。これは,家から学校が遠いからです。それに安全に通学するためでもあるのです。子どもの数が多いので,バスの数も多いです。なんと,80台ぐらいのバスが学校にきます。朝は,子どもたちが住んでいるマンションまでバスが迎えに行きます。帰りは,学校までバスが来ます。でも,バスの数が多すぎて,自分が乗るバスが分からなくて迷子になる子どもも多く,帰るときにバスに乗るまでが大変です。それに,バスだから楽でいいなと思うでしょうが,バンコクの町は車が多く,いつも渋滞です。ふつうなら30分で帰ることのできる道のりでも,渋滞にあってしまい,1時間ぐらいかかることもあります。それにバスの時間が決まっているので,放課後がほとんどありません。少し学校に残って,勉強したり作業したり遊んだりということができないのです。これは寂しいですね。でも,仕方がありません。写真を見てもらうと分かるように,バスが多いこと。みんながいっせいに帰るときなどは,全部のバスが校門を出て行くまでに,15分ぐらいかかります。先生たちは,みんな校門まで出て,手を振ってみんなとお別れをします。暑い太陽が照りつける中,長い間手を振るのはたいへんですが,これが毎日行われます。先生ももちろんします。初めはしんどかったけど,慣れてきました。
 
  エッ バンコクでも
 みなさん,タイは遠い国だから日本のテレビはうつらないと思うでしょう。ちがうのです。NHKのBSがうつるのです。多少日本とちがうのですがね。ですから「こころ」とかこちらでも見ることができます。タイと日本は2時間ちがうので,日本で8時15分からしている「こころ」が,タイでは6時15分からします。ですから学校に行く前に見ることができます。それに,日本のテレビ番組を録画して,それを貸し出している店もあります。ですから,日本で放送されて1週間あとぐらいには,タイでもそのビデオ屋さんに行って借りると見ることができます。すごいでしょう。そんなわけで,バンコク日本人学校の子どもも日本のテレビのことや音楽のことをよく知っています。それから,日本食の店もたくさんありますし,日本の食料を売っているスーパーまであります。それで,日本と同じような食べ物を食べることができるのです。